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カンフーハッスル

Kung Fu Hustle / 功夫

2004 / 香港
監督
周星馳 (Stephen Chow)
出演
周星馳 (Stephen Chow)
元華 (Yuen Wah)
董志華 (Dong Zhi-Hua)
林子聰 (Lam Tse-Chung)
梁小龍 (Leung Siu-Lung)
陳國坤 (Chan Kwok-Kwan)
元秋 (Yuen Qiu)
田啟文 (Tin Kai-Man)

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チンピラのシン(チャウ・シンチー)の目標は、街を牛耳る冷酷非道なギャング団“斧頭会”に入ること。ある日シンは、貧民街にあるアパート“豚小屋砦”に、斧頭会を名乗って金をゆすろうと乗り込む。だが、一見なんの変哲もない住民たちは、実はカンフーの使い手で、逆に叩きのめされてしまう。そのいざこざは、たまたま通りかかった本物の斧頭会に飛び火して、ギャングたちまでこてんぱんに。怒った組長サム(チャン・クォックワン)は、豚小屋砦に刺客を送り込む。そこで立ち上がったのが、かつてカンフーの達人だった大家夫婦(ユン・ワー、ユン・チウ)。斧頭会と豚小屋砦の死闘の中で、錠破りくらいしか取り柄のなかったシンに眠っていた力が目覚めるのだった――

少林サッカー》の大ヒットで期待した人も多かったと思う。逆に僕は不安だった。「ありえねー」が堂々キャッチコピーということは、あの世界観がそのままなのは明白。だったら見なければ良いのだが、友人にそそのかされて見ることになってしまった。で、結論はやっぱり僕には不向き。いちばんの理由は、ギャグが笑えないという点だ。これは僕の笑いの嗜好なので、どうしようもないと諦めている。

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僕は漫画は読まないのだが、すべてがナンセンスギャグ漫画的。これは《少林サッカー》のときにも感じたことだが、それを大真面目に金を掛けて作ってあるところが凄いのだ。大家の奥さんとシンが追いかけっこするシーンなんて、くだらなすぎて脱帽だ。ジン・ヨンの武侠小説からヒントを得ているのだそうで、カンフーをはじめとするアクション・シーンはさすが武侠片の意気込み。でも、できればもう少しワイヤーアクションやVFXに頼らず、生身のアクションを見たいところではある。スローモーションも多すぎる。それとチャウ・シンチーの見せ場が少ないのもどうしたものか。

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