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キル・ビル Vol.1

Kill Bill: Vol.1

2003 / アメリカ
監督
Quentin Tarantino
出演
Uma Thurman
Lucy Liu
Vivica A. Fox
Daryl Hannah
Michael Madsen
Julie Dreyfus
Chiaki Kuriyama
Sonny Chiba
Michael Parks

友人に面白いと薦められて見たが、僕には明らかに不向きな映画だった。大活劇の娯楽作品なのだろうけど、世界観に入れなければ楽しめるものではない。それに間口は狭いと思うよ。

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毒ヘビ暗殺団という犯罪組織で、コードネーム:ブラックマンバとして活躍する女殺し屋(ユマ・サーマン)が、妊娠をして組織から離れようとする。しかし、結婚式の最中にボスのビルとその手下に襲撃される。花嫁姿だった彼女はザ・ブライドと呼ばれ、奇跡的に一命を取り留めた。4年間もの昏睡状態から目覚めたザ・ブライドは、ビルたちに復讐することを決意する――

クエンティン・タランティーノ久々の新作は、映画好きとしてつとに知られる彼が、自分が好きな物をたっぷりと詰め込んでみましたっていう作品。冒頭、“深作欣ニに捧げる”とあったが、暴力描写は紛れもなく深作の影響だろうし、ほかにも様々な作品からのパクリが散見する。問題は、それらに統一性がないこと。前半はシビアな映画かと思わせておいて、千葉真一が出てくる辺りからB級コメディ(?)へと変わる。アニメーションは監督がどうしても入れたかったんだろうが、さしたる魅力も必要性も感じられない。

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作為的に「それはねーだろ」っていう設定やストーリー上の嘘っぽさを見せるのだが、とくに日本に関する描写は苦笑の連続。青葉屋の変なバンドは何?ヤクザがマスクにバイク?みたいな。へんてこな日本語と英語にもトホホ。栗山千明が演じる役名なんて“ゴーゴー夕張”だってよ! この笑いを狙ってやってるとしたら凄いが、日本人じゃなかったら笑えないよな。僕が唯一爆笑したのは、梶芽衣子が流れた時。エンドロールは『恨み節』フルコーラス。

何しろ痛いの嫌いだし、血の量が半端じゃない。それにマニアックすぎ。このやりすぎ感が人によってはたまらないのかも知れないけど。果たしてVol.2を見たら変わるのか。

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