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アメリ

Amelie / Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain

2000 / フランス
監督
Jean-Pierre Jeunet
出演
Audrey Tautou
Mathieu Kassovitz
Serge Merlin
Dominique Pinon
Isabelle Nanty
Rufus
Yolande Moreau
Jamel Debbouze

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ヒロインに共感できるかどうかで、この映画の好き嫌いが決まると思うのだが、僕はあんまり好きになれなかった。

アメリ(オドレイ・トトゥ)は他人をほんの少しだけ幸せにする悪戯が大好き。ある日、偶然出会った青年ニノ(マチュー・カソヴィッツ)に恋をするが、内気な彼女は正体を明かせずに、あれこれと悪戯を仕掛けるばかり。だが、とうとうニノに思いを告げるのだった――

何をするにも大袈裟な演出で幸せの押し売りする、ちょっとストーカーちっくな女の子。「好きなことは(小石の)水切り」なんていう紹介からして、とりあえず僕の範疇ではないんだけれど、きっと世の中には気持ちを巧く表現できない、アメリみたいな女の子がたくさんいるんだろうな。だからこそヒットしたのだろうけど、僕にはこういう女の子の心理はいまいち理解できなくて、正直、彼女のやることなすことが可愛いなどとは思えなかった。まあ、ドワーフを世界各地に旅させて、引き籠もりがちだったパパを旅気分にさせるところは、ナイスだと思ったけどね。毛色は違うが、ふとウォン・カーウァイの《恋する惑星》を思い起こさせた。

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画面は赤と緑を強調した独特の色彩で、アーティスティックな、というより“おとぎ話”的な感じを醸し出すのだが、アメリの行動のあざとさが色彩に表れてるようで、そういうことを引っくるめて作品を好意的に受け止められなかった。

最後まで見ることが出来たのは、ひとえに演じたオドレイ・トトゥが可愛らしかったから。アメリには共感できないが、彼女の表情はとてもチャーミングだ。関係ないが、リュシアン役のジャメル・ドゥブーズが知り合いの櫻田さんにそっくりなの。あと、アルベルト城間にもちょっと。

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