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デンジャラス・ビューティー

Miss Congeniality

2000 / アメリカ
監督
Donald Petrie
出演
Sandra Bullock
Michael Caine
Benjamin Bratt
Candice Bergen
Ernie Hudson
William Shatner
Heather Burns

原題は直訳すると「(誰とでも)相性、気が合う女性」といったところか。字幕では“ミス好感度”となっていた。邦題にあるような“危険”の香りは大してないが、サンドラ・ブロックの魅力全開のアクション・コメディ。

男勝りに育ってきたFBI特別捜査官グレイシー・ハート(サンドラ・ブロック)の生き甲斐は仕事。手配中の凶悪犯“シチズン”から届いた次の犯行予告の現場はミス・アメリカ大会。
ミスコンなんて頭の軽い女が出るものと決めつけていたグレイシーだが、潜入捜査のためにミス・ニュージャージーとして大会に出場することに――

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サンドラはまさにヒロインと呼ぶに相応しい。キラキラしている。強く逞しく、頭の回転も速く、ウィットも兼ね備えてる。ブヒブヒと笑うのも(見ようによっては)愛らしく、足りないのは身だしなみだけだ。
序盤のがさつぶりは酷いもので、よくぞここまで眉毛ほったらかしにしました、サンドラ!ってほど、女優としては見せたくないであろう代物。そんな不細工ちゃんが、《マイ・フェア・レディ》のようにちょっと手を加えると素敵なレディーに大変身というシンデレラ・ストーリーは、いつの時代も見る者をワクワクさせてくれる。

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マイケル・ケイン演じるオカマのビューティ・コンサルタントが良いスパイスだ。イカつい顔なのに、あの身のこなし。彼なら“Yeah”を“Yes”と言葉遣いから教育してくのも納得。
他の出演者も、それぞれサンドラの引き立て役に徹していて、キチンと勘どころを押さえている。コンテスト主催者役のキャンディス・バーゲンが、過去の栄光にしがみつく中年女を怪演している。

劇中、犯罪シーンが出てくるが、表現がドギツくないのが良い。それと「ミスコンに出る女の子だってちゃんと考えを持ってるのよ」って視点が魅力だった。
とにかく全編笑い飛ばしてスッキリできる映画だ。

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