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2013-07-26 (Fri)

腹ん中

いつものようにバスで座って通勤していると、途中の停留所から足に包帯を巻いて松葉杖をついた男性が乗ってきました。
汗だくのその男性は僕の座席の近くに立ったので、席を譲ることにしました。

けれど、内心はどう思っていたかと言うと、「優先席に座っているそこの若いヤツ、おまえがいちばん譲らなきゃならない立場だろう」ってこと。
僕はあと3つで降りるので、別に立つことが嫌だったわけではなく、優先席でのうのうと寝てる人たち(2人いた)が、なんか許せなくてね。「そこに座ったのなら、いつでも席を譲る心構えをしておけ」と。

会社のそばの歩道を歩いていると、向こうから2匹のチワワを連れた人がやって来ます。チワワは道いっぱいに広がっていたので、僕は車道に降りて道を譲りました。

けれど、内心はどう思っていたかと言うと、「なんで犬なんかのために、俺が道を譲らなきゃいけねーんだよ。端に寄るのはそっちだろ」ってこと。
ものすごく小さくてぬいぐるみみたいなチワワでしたが、僕はどんなに見た目が可愛くても犬は嫌い。その犬のために道を譲って「くそー」と思うのですよ。
だいたい、飼い主が傍若無人ですよね。道の向こうから人が来たら、犬たちを端に寄せようとするのが筋ってもんでしょうよ。

同僚の女性が着ていた服が、白地にブルーのラインがまだらに入ったとても目を引くワンピースを着ていました。赤い花があしらってあって、トロピカルな雰囲気。「今日、キメてますね」と声を掛けました。

けれど、内心はどう思っていたかと言うと、「トロピカルと言うよりはまるで毒蛇。天敵を近づけないとか、そういうことのため?」ってこと。
まあ、これは結局我慢しきれなくて、本人に言っちゃいました。
僕、こういうところがバカなんだよな。ただ「素敵ですね」と伝えれば印象良いのに、意地悪に「毒蛇」とか言っちゃうんだもの。

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