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2012-12-11 (Tue)

無邪気な遊びのはずが

会社からの帰り道、集合住宅の横を歩いていると、小学校低学年の女の子が“かくれんぼ”をしていました。
無邪気だなぁ。“かくれんぼ”ってエバーグリーンな遊びなんだなぁ・・・なんて思いながら、ほんの少しの間、その子たちのことを眺めていました。

でも、ふと頭によぎったんです。自分の子供の頃の体験が。
僕は子供の頃から、意地が悪いと言うかずる賢くて、“かくれんぼ”なんてやらせたら、まずは見つかりませんでしたよ。
だけどね。見つからないというのは、全然楽しくないということに、ある日、気づいてしまったんです。「見つからない」じゃなくて「見つけてもらえない」んですよ。

“かくれんぼ”は、見つけてもらって初めて成立する遊び。
それが子供にはわからないので、たとえば隠れる場所は「この家の中」とか範囲を限定したり、「30分以内」とか時間を制限しないでやると、鬼は途方もなく大変なんです。
だって、隠れるんじゃなくて、自分ん家に帰ってしまう子とかいるんだから。
生真面目に隠れている子なら、いつまでも鬼が見つけに来なくて、気がついたら誰もいなくなっていたなんて経験、あるんじゃないですか?
僕はどっちのパターンもあります。

そんな思い出がよぎり、子供たちの“かくれんぼ”を、微笑ましく見ることができなくなってしまったんです。「このまま鬼の子が見つけられなかったら、かわいそうだな」って。
“かくれんぼ”は、考えようによっちゃ、残酷な部分を秘めた遊びなのであります。

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