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2013-07-08 (Mon)

キャッチーということ

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」

さっきまでのことがまるで別世界のように変わってしまうようなことがあった時に、僕はこの川端康成の『雪国』の冒頭の文章が頭に浮かぶのですが、今日の天気はまさにそんな感じ。

週が明けると真夏であった。

先週の金曜日までは、東京の最高気温が30℃を超えたのは、わずか1日(6月18日)。
涼しめの夏になるかと期待していたのだけれど、梅雨明けの発表とともに軽く30℃を超えてきて、昨日今日など一気に猛暑日まで跳ね上がるという、本当に別世界のような変わり様。
0:00pm過ぎくらいに外に出たら、さながらオーブンで焼かれているようでしたよ。東京の最高気温は35.3℃(1:28pm)ですって。危険。


川端康成で思い出したのですが、先日、「笑っていいとも!増刊号」を見ていたら、東進ハイスクールの林修さんが夏目漱石、川端康成、太宰治を取り上げて、作品を解説するというコーナーをやられていました。

印象的だったのが、夏目漱石のことを「自殺をしなかった作家の頂点」というような分析をしていたこと。太宰治や川端康成とは対照的に、“生きる”ということを突き詰めて書いた作家の代表だ、と解説されていました。
予備校の先生ですから、重要なポイントにインパクトを持たせるくらいはお手の物なんでしょうけれど、さすが流行語になるくらいのキャッチーな言葉を繰り出す先生の言い回しだなと思って。読書嫌いの僕を「漱石、読んでみようかな」って気にさせてくれましたからね。
で、いつ読むか? 今でしょ! いや、たぶん読まないですけど。

 

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