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2008-06-12 (Thu)

もしも我が子が・・・

金融機関に勤めるN.Hくんに自動車保険のことを相談したくて、ちょー久々に電話をしてみました。第一声「よう、久しぶり〜」って出たかと思うと、まるで昨日も会っていたかのように、自然に会話が始まる。「軽く行く?」でわかる合図。溝の口で待ち合わせをして、二人で飲むことになりました。日記を見返してみたら、最後に会ったのはおととしでした。

お互いの職場の愚痴など聞きつつ、最近の若者のダメダメ談義に華が咲く。一緒に飲むと、大抵は彼のペースで会話が進んでいくのだけれど、今日はかなりの割合で僕が喋りました。

酒もかなり入ってきて、急にN.Hくんが真面目なトーンで話し始める。
「もし、自分の子供が妊娠中に、障害があるとわかったらどうする?」
かなりシビアな質問。
僕は「たぶん子供を諦めるだろう」って答えました。もちろん、その時になってみないとわからないけれど、今の僕の状況などを考え、小さな命を犠牲にする道を選ぶと思う。
「妊娠中に医者にダウン症などの遺伝子検査を勧められたら、受けるってこと?」と聞かれました。さらにシビアな質問。検査を受けるということは、つまり何かの異常を持っているとわかった段階で、子供を諦めるのが前提だということを意味する。なるほど、それが果たして良いことなのだろうかと考え込んでしまいました。

そして僕が捻り出した答え。
どんな状況で生まれてきたとしても、その子が幸せでいられるかどうかは、周りの大人次第なのだ、と。育てることを放棄して、赤ちゃんを置き去りにしたりする親もいると言う。もし子供を幸せにしようという覚悟がないのなら、中絶の道を選ぶほうがマシなんじゃないだろうか。たとえダウン症で10年しか生きられない命だとしても、それがその子の宿命だと受け入れる覚悟があれば、その子は幸せに生きられるはず。その覚悟があるかないか迷っているのなら、遺伝子検査を受ければいい。きっとそうなのだと思います。

 

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