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2006-09-20 (Wed)

バリ旅行総括

嫌な思いひとつせず、とても楽しい3泊5日でした。
バリの人たちは皆、気さくで親切。こちらが日本人だとわかると、日本語を喋れない人でも一言二言日本語を使おうとしてくれます。僕らが“Terima Kasih.(ありがとう)”なんて言おうものなら、嬉しそうに“Sama sama.(どういたしまして)”と言ってくれるんですよ。

でも、それってやっぱりどうなんだろう。
観光で成り立ってる島で、まして僕らは観光地にしか行っていないわけで、観光客に愛想が良いのはビジネスだからですよね。ホテルの従業員は、僕らを見れば“Good morning.”って笑顔で挨拶するように教育されているだろうし、タクシーだって、店だって、金を落としてくれるからこその笑顔なんですよね。
きっと根っから善い人だっていると思うし、そんなこと考えないで単純に殿様気分に浸ればいいんだろうけど、現地の人たちがあまりに満面の笑みなので、かえってそれが虚構に思えて仕方がありませんでした。
あからさまな持ち上げられてる感が、僕には決して居心地のいいものではなくて、心の中で「すみません、僕も日本じゃこき使われてるんですよ」なんて言ってみたりして。

何しろちょっと観光地を離れると、町は汚くてものすごく貧しい佇まいだし、幼子を連れた物乞いとかいて、たぶん僕が持っている100,000ルピア(約1,300円)とか差し出したら、一ヶ月は暮らしていけるんだろうなぁと思いながら、通り過ぎました。
日曜日の夕食のときにガムランを演奏していた男の子たち。そんな時間まで働かせないといけない家庭環境とか考えてしまうと、やっぱり落ち着かないですよ。僕の食べてるケーキを、どんな思いで見てたのだろうか。
それでも通り過ぎる客には笑顔で会釈したりして、なんかちょっと悲しかったなぁ。

あ、それと観光地はどこも警備が厳重でしたね。どのホテルも入る前に必ずボディチェックをされます。車は、町やホテルの入り口にゲートがあって、鏡の付いた棒で爆弾が付いていないかなどをチェックされていましたし。
爆弾テロ事件があったのは、つい昨年のことですからね。

 

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